子どもを親として真剣に叱る!冷静な叱り方のポイントは何?
最近の親子というのは、
本当に仲が良いなあと感じます。
特に女の子とお母さんの関係は、
まるで友達のように感じます。
親子同士、仲が良いのは、
とても良いことだと思いますし、
相談できる間柄だとしたら、
本当に素晴らしいと思います。
しかし、子どもと良好な関係を築くために、
変に子どもに気を使ってしまって、
子どもから嫌われないように振る舞う。
そういった親子関係になっている、
保護者の方もいるようです。
そうなってしまうと、
子どもが悪いことをしても、
叱って嫌われないようにと考え、
うやむやにしてしまうのです。
今回は子どもを親として真剣に叱る、
これの大切さについて書いていきます。
叱るのは親の役目?
冒頭に書いた、子どもに嫌われないように、
気を使いながら親子関係を築いている、
保護者の方によくみられるのが、
子どもが悪いことをした時に、
「そんなことしたらお店の人に怒られるよ!」
「先生にいって怒ってもらうよ!」
こんな風に注意するように感じます。
当たり前ですが、店員さんや先生の前に、
一番の監督者である保護者が叱るべきです。
しかし、叱る自信が無かったり、
嫌われたくないという意識がはたらいたりして、
上のような言い方になってしまうのです。
はじめのうちは、
子どももそれで言うことを聞くかもしれません。
ただ、それが続いた場合子どもも気が付きます。
「この人は自分を叱らないんだ」と。
別に何でもかんでも叱れば良いわけではありません。
ガミガミ叱ってばかりの親になっては、
子どもの精神衛生上よくありません。
ただ、いざという時に真剣に叱れない親では、
子どもは本当の意味で、
親だと認めてくれないかもしれません。
少しくらい叱っても大丈夫です。
あなたにとって子どもが1人なのと同じように、
子どもにとっても親は1人なのです。
その親が真剣に自分を叱っている。
これで心に響かないわけはありません。
ただ、普段子どもを叱っていないと、
どうやって叱れば良いのかわからない。
どうやって気持ちを伝えるか分からない。
そういった方もいるでしょう。
子どもの叱り方は色々
子どもの叱り方に悩んだ時に、
人のやり方をそのまま真似しようとすると、
多くの場合失敗してしまいます。
教師の中でも、若い人に多いですが、
ベテランと呼ばれる先生の真似をして、
同じように子どもを叱った結果、
ますます悪い方向に行く場合があります。
それはなぜかというと、
その先生だからできる指導方法というのがあり、
ベテランの先生がもつテクニックや、
その背景を理解していないからです。
これは親だとしても同じです。
いきなり今までと違う接し方をしても、
子どもは困惑するだけです。
今までの子どもとの関係をよく考え、
まっすぐ目を見つめて、
真剣な言葉を子どもに伝えれば、
それで十分だと思います。
叱り方は色々あってよいですし、
自分の子どもに一番響く形ならば、
それが正解だと私は思います。
ただ、これは絶対に大切だという、
ポイントがあるのも確かです。
叱る時のポイントとは?
私が子どもを叱る時に常に意識している、
大切なポイントは3つです。
1 子どもの目をしっかりと見る
2 子どもに悪かったところを言わせる
3 叱った後は、引きずらない。
この3つはいつも意識しています。
子どもと目が合わない状態で話しても、
絶対に言葉は心に届きません。
下をうつ向いている状態ならば、
必ず目を見るように言いましょう。
それもできない状態の時ならば、
言葉は子どもの心に届きませんので、
少し時間を置いた方がいいかもしれません。
そして、叱った後に、子どもの口から、
必ず何がいけなかったのか言わせましょう。
親が一方的に話をしただけだと、
子どもは黙っているだけかもしれません。
自分の口から、悪かったことを言わせることで、
自分の非を理解できると思います。
「お母さんが何を言いたかったか言ってみて」
「何がいけなかったか、自分で言ってみて」
こんな風に最後に言うことで、
子どもに伝わったかどうかも確認できます。
ここできちんと言うことができたのならば、
叱る時間は終わりでいいでしょう。
そして、これが一番大切なのですが、
叱った後は、いつも通り接しましょう。
子どもはまだ親が怒っているのではないかと、
心配でいることが多いです。
何ならいつもよりも明るいくらいの口調で、
親の方から子どもに話しかけましょう。
そうすることで、すぐに元の関係に、
戻ることができると思います。
叱ることにためらう人も、
このポイントを意識して、
あくまで冷静に子どもに自分の気持ちを、
まっすぐ伝えてあげましょう。
最後に
私も主人も、教師という仕事柄、
子どもを叱るということに関して、
全くためらいがありません。
しかし、自分の子どものことになると、
どうしても感情的になりがちで、
主人ともよく反省をしています(笑)
冷静に叱ることが大切なのは分かっていますが、
自分の子どものことなので、
感情的になってしまうのは当然でしょう。
しかし、子どもとまっすぐ向き合って、
真剣に叱ったことで、
子どもと関係が悪くなったことは、
一度もありません。
むしろ、前よりも仲良くなれたくらいです。
叱ると子どもに嫌われるかもしれない。
無意識にそう思ってしまう保護者の方、
安心してください。
子どもはそんな風にはなりません。
子どもと真剣に向き合って、
自分の気持ちを伝えてあげましょう。

こちらもよく読まれているページです
- 学校で一番学ぶこと
- 今の子どもたちの将来に必要な力は何か?私はコミュニケーション能力だと考えています。人と人との関係の中で存在する職種は、無くなることはないと考えられています。仕事のストレスの多くは人との摩擦であり、これが少ない人はそれだけストレスは少ないです。学校という場所は勉強する場所です。しかし、勉強だけする場所ではありません。多くの人と一緒に過ごす中で、上手な人との接し方を学ぶ。これこそ学校というものの存在意義だと私は思います。
- 言葉に出して愛情を伝える
- 愛情というのは不思議なもので、目には見えないけれど、みんな求めているのです。ではこの見えないものをどうやって知るのか。それは言葉しかありません。小学生の子どもに、あなたのことを心から愛しているのよ。そんな風にストレートに言える親は、日本にはなかなかいないと思います。ただ、気持ちは言葉にして伝わる。いえ、言葉にしないと伝わりません。
- 公立学校は色々な人が集まる場所
- 学校は小さな社会という言葉は、昔からよく言われる言葉です。色々な人間がいることを知り、その人間に対しての接し方を学ぶ。これこそが集団で学ぶ一番のことです。特に公立小学校の場合は、そこに来る子どもにも大きな幅があります。今回は色々な人が集まってくる学校を、問題点ではなく魅力としてとらえる話を、書いていきたいと思います。
- 勉強が苦手だから無理にやらせない?
- 勉強が苦手だという子どもは、 クラスに2割くらいは必ずいます。 残念ながら人間はみな平等に、 能力があるわけではありません。 勉強が苦手だからやらないという子に対して、親も仕方がないかとあきらめてしまう場合が、多いように私は感じています。しかし、それで本当に良いのでしょうか?今回は勉強が苦手な子どもに、むりやり勉強をさせることの意味と、必要性について書いていきます。