小学生の体育の練習方法@基礎体力は遊ぶことと歩くことで!

小学生の体育の練習方法@基礎体力は遊ぶことと歩くことで!

 

小学校の教員を続けていく中で、
ゆるやかに、しかし確実に、
子どもの体力はさがっていっているのを、
日々感じています。

 

 

また、体力の格差も激しく、
運動系の習い事をしている子どもは、
体力を上げていき、そうでない子は、
体力が無い状態になっていきます。

 

 

体育の運動をしていても、
すぐにばててしまう子どもが、
とても多いように感じています。

 

 

まずは基礎体力をしっかりとつけないと、
体育だけでなく、学校生活全体が、
活力のないものになってしまいます。

 

 

どこでも言われていることですが、
今の子は日常生活で運動する場面が、
あまりに少ないように感じています。

 

 

今回は体育の練習方法の第一歩、
基礎体力のつけ方について紹介します。

 

 

現代っ子は歩かない?

 

 

ある調査によると、東京等の都心の子と、
地方の子の体力を比べると、
都心の子どもの方が、体力がある。
という結果が出たそうです。

 

 

驚かれるかもしれませんが、
その理由は、歩く距離の違いが、
影響しているそうです。

 

 

これについては様々な見方があるので、
一概にそうとは言えないのですが、
この分析は一理あると私は思います。

 

 

私も地方に住んでいるのでよく分かるのですが、
移動する時には、基本的に、
車を使用しています。

 

 

歩いて10分くらいの距離であっても、
めんどうくささが勝ってしまい、
車で移動することが多いです。

 

 

都心では電車と徒歩が、
基本的な移動手段になりますので、
必然的に歩く距離が長くなるでしょう。

 

 

誰もが当たり前にやっている歩く上る下りる。
こういった動作1回では大した差になりませんが、
毎日少しずつ変わっていくことで、
大きな体力差になっていきます。

 

 

自分の子どもが体力が無いと感じる方、
まずは自分のライフスタイルを振り返って下さい。
たくさん歩いているでしょうか?

 

 

子どもは親のライフスタイルと同じ動きを、
日常では行っているものです。

 

 

まずは自分がしっかりと動いていく。
これによって少しずつですが、
子どもの基礎体力は向上するでしょう。

 

 

現代っ子の遊び

 

 

これは本当に様々なところで言われていますが、
今の子どもは外で遊びません。

 

 

もちろん休み時間に外で遊ぶ子が多いですが、
それでも教室で座って休んでいる子が、
一昔前と比べると確実に多いです。

 

 

もちろん休み時間の過ごし方は自由ですし、
それがいけない分けではありません。

 

 

ただ、外で遊ぶという行動は、
基礎体力を向上させる上で、
なにものにも変えられないものです。

 

 

室内と違いデコボコの地面を走り、
斜面を登ったり下りたりして体幹を鍛え、
外の空気と日差しで皮膚を強くする。
どれも外遊び以外では手に入らないものです。

 

 

遊び中には体の一部分を鍛えるものはなく、
バランスよく全身を鍛えることができます。

 

 

週に1回1時間運動教室に行くくらいなら、
毎日20分全力で外遊びをした方が、
よっぽど体力が向上するでしょう。

 

 

とはいっても、現代社会において、
子どもだけで外で遊ばせるというのは、
中々難しいのが現実だと思います。

 

 

それならば、せめて休みの日くらいは、
子どもと外で一緒に遊びましょう。

 

 

できれば他の家族と一緒に、
同じくらいの年齢の子どもを連れて。

 

 

そうすることでコミュニケーション能力や、
競うことによる運動能力の向上、
そういったものが期待できます。

 

 

お休みの日で買い物や家事など、
色々とやることはあると思います。
しかしなんとか時間をやりくりして、
外で思いっきり遊ばせましょう。

 

 

最後に

 

 

体育の授業を始めると、
毎日運動をしている子どもと、
そうでない子どもと動きが全く違います。

 

 

また、体育ができないいわゆる運動音痴は、
子どもの心に強い劣等感を抱かせ、
コンプレックスを持つ可能性が高いです。

 

 

>>運動ができない子どもに進む

 

 

運動能力を上げるためにも、
まずは運動が好きにならないといけません。
運動が好きになるためには、
運動をするための体力が必要になってきます。

 

 

今回紹介した歩くことと遊ぶこと。
昔の子どもなら当たり前だったことも、
現代では意識しないと中々できなくなりました。

 

 

しかし、子どもが自分で意識して行うことは、
難しいのは当然のことでしょう。

 

 

まずは親であるみなさん自身が意識をして、
毎日の生活から変えてみませんか?

 

 

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