現役小学校教師が語る幸せな子育て法!小学生の勉強法伝授!

自立には自分のことは自分で!思い切ってやらせよう!

 

 

教員の世界でよく使う、こんな言葉があります。
他律(たりつ)自律(じりつ)自立(じりつ)

 

 

他律とは他人に強制されて規律を守る状態
自律とは自分で考えて規律を守る状態
自立とは自分の力で生きていける状態

 

 

成長の3段階として考えられています。

 

 

最初は周りの大人に支えてもらい、
次第に自分でできることが増えていき、
最終的には自分の力で生きていく。
そういった意味が込められています。

 

 

親がどれだけ愛情をかけて守ってあげても、
それは一生続くものでは無いでしょう。
いつかは親元を離れ、自分の力で生きていく。
それを願わない親はいないはずです。

 

 

今回は最終的に自立できる子どもにするためには、
どうすれば良いかを書いていきます。

 

 

 

自立するには親のサポートが必要

 

 

懇談会でお子さんの心配な状況を話すと、
子どもを自立させるために、
我が家は子どもの判断に任せています。
そんなことを言う保護者の方がいます。

 

 

失礼を承知で言わせてもらうと、
そういったことを言う保護者の方は、
自立と放任をはき違えているのです。

 

 

勉強をせずに毎日ゲームを夜遅くまでやっている
そんな状態に子どもがなっていた時に、
子どもの判断に任せています。
というのは、おかしな話ですよね。

 

 

正しい状態が何かわからないまま、
いきなり自分の子どもに自立しろと言っても、
それは無理な話です。

 

 

自立する子どものイメージを紙飛行機に例えるならば、
最初の段階は、きちんと飛行機を作る段階です。
ぐちゃぐちゃの紙飛行機を飛ばそうとしても、
しっかり飛ぶはずがありませんからね。

 

 

この最初の段階というのは、
口で言って分からせるというものではなく、
一緒に寄り添って、
習慣をつけてあげるということです。

 

 

朝早く起きて夜は早く寝る。
宿題はご飯の前に一緒にやる。
物や人を大事にする。
正しい言葉遣いや挨拶。

 

 

こういったことを習慣づけることが、
自立の第一段階としては必要なのです。

 

 

最初は絶対にうまくできないお手伝いも、
一緒になってやってあげることで、
少しずつできるようになり、
最終的には自分ひとりでできるようになるのです。

 

 

この部分は小学生の時にこそ、
少しずつ時間をかけて、行いましょう。
最初に書いた他律の部分ですね。

 

 

ここでしっかりと生活の基礎がついた子は、
これから読まれる自律→自立の道へと、
一気に飛び立っていけるのです。
そう、美しい紙飛行機のように。

 

 

自立するには親が任せる気持ちが必要

 

 

他人の子どもの様子を見ていて、
「うちの子はできないのに、これができるなんてすごい!」
そんな風に感じたことはありませんか?

 

 

でもよく考えて下さい。それって、
大人なら誰でも当たり前にできること
なんじゃないですか?

 

 

例えば小学校一年生の担任をしていると、
ひもの靴を履いている子と、
ひも無しの靴を履いている子がいます。

 

 

ちょうちょ結びが上手にできない子は、
当然ながらひもの靴は履けませんよね。
でも大人でちょうちょ結びができない人は、
ほとんどいないはずです。

 

 

例えば自分で買い物に行って、
今日作る夕飯の材料を買える子と、
一人では買い物ができない子がいます。
でも大人になれば誰でも買い物ぐらいできます。

 

 

大人になったらできることでも、
いつできるようになるかには、
やはり差が出てきてしまいます。
ではこれらの差はいったい何かというと、
親がそれをやらせているかどうかなのです。

 

 

例えば靴のひもを結ぶことひとつとってみても、
ほどけてしまった時に自分で結ぶのか、
親が結んであげているのかで
経験値が全く違います。

 

 

私も経験がありますが、急いでいたり、
子どもがもたもたしたりしていると、
自分でやった方が速くて正確なので、
やってしまうのです。

 

 

その結果、子どもはいつまでも
自分でできないままになってしまいます。

 

 

たかが靴のひも、たかが買い物。
そう思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、そういったことをやらせない親は、
他の場面でも子どもの経験を奪っている
場合が多いです。

 

 

私の経験では長男・長女にそういう傾向が強く、
恥ずかしながら私の長男もそうでした(笑)

 

 

逆に2人目はというと、かなり子どもに任せていたので、
長男よりも何でも自分のことは自分でやっています。
よく次男や次女が強いと言いますが、
こういったことが理由だと私は思っています。

 

 

自分のことを自分でやれるようになっている子は、
勉強なども自分ですすめていく子が多いです。
やはり自分の管理をしっかりとできているからでしょう。

 

 

私が担任しているクラスでは、
積極的に自分でやれることを増やすようにしています。
調理実習やパソコンのキー入力。
やらせていれば誰でもできるようになるのです。

 

 

今回の例はいつかはできるようになることでしたが、
料理や洗濯などになってくると、
大人でも全くできない人がいます。

 

 

自分の子ども○○ができない子にしたい!
そう思う親はいないと思います。
自分で自分のことをできる子にする。
自立した子供に育てたい。
そう思うならば、子どもに任せてあげましょう。

 

 

最後に

 

 

まずは親のやっている姿をしっかり見せて、
それをしっかりと教えてあげて、
思い切って任せてやらせてみる。

 

 

紙飛行機に自立を例えて書きましたが、
しっかりときれいに折ってあげて、
飛ばし方さえ分かれば、
紙飛行機は飛んでいくのです。

 

 

過保護になりすぎてもいけませんし、
放任過ぎてもやはりいけません。
子どもの姿を見て「今ならいける!」
そう思う瞬間をよく見てあげましょう。

 

 

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