いじめられない子どもにする方法!何か自信のあるものを!

いじめられない子どもにする方法!何か自信のあるものを!

 

 

いじめる子どもといじめられる子ども。
この構図はどこの学校でも、
必ず見られるものです。

 

 

いじめは許されないことですし、
この世の中から無くなってほしい。
私も教員として心から願っています。

 

 

しかしながら、いじめが無くなるというのは、
戦争を無くすのと同じくらい難しいことです。

 

 

せめて自分の子どもだけでも、
その被害を受けないようにしていきたい。
そう思う保護者の方も多いでしょう。

 

 

今回はいじめられない子どもにするために、
大切なポイントを紹介します。

 

 

いじめが起きる構造

 

 

いじめる人といじめられる人。自分の子が、
そのどちらにもなってほしくない。
そう思われているでしょう。

 

 

そもそもいじめというのは、
いわゆるスクールカーストというもので、
成り立っていると言われています。
下の図はその一例です。

 

 

ご自分の学生時代を思い出して、
思い当たるところがあるでしょう。

 

 

最近の子の表現だと陽キャラと陰キャラ、
この二つでスクールカーストの上下関係が、
如実に出てくると思います。

 

 

ただ、これだけでいじめが起きるわけではなく、
担任の先生がしっかりと秩序を作っていれば、
いじめ自体は発生しにくくなります。

 

 

しかしながら、スクールカーストの
上の方にいるだけで、環境が悪くても、
いじめられることがなくなります。

 

 

いじめられないためには

 

 

小学校のスクールカーストの上位にいるには、
見た目やコミュニケーション能力の高さ、
運動ができるかどうか等、
様々な要因が関係してきます。

 

 

見た目は当然なのですが、
コミュニケーション能力を急に上げたり、
運動能力を急激に上げたりすることは、
なかなか難しいことでしょう。

 

 

しかし、人としゃべるのがそこまで得意ではなく、
運動もパッとしない子どもが、
クラスの中で確たる地位を築く。
そういった場面を私は何度も見てきました。

 

 

そういった子達には共通して、
他の子に負けない自信のあるものを持っている。
という特徴がありました。

 

 

小学校はクラスという枠の力が強く、
かなり閉鎖された環境です。
子ども同士が一緒に過ごす時間が長く、
無意識の中で優劣を子どもたちはつけています。

 

 

そんな中で、自分には絶対できないことを、
さらっとやってしまう姿を見た時に、
子ども達の意識していた優劣は、
一気にガラッと変わります。

 

 

私が今まで担任した子の中で、
そういった瞬間を起こした2人を紹介します。

 

 

A君は大人しく勉強も少し苦手で、
休み時間は一人で本を読んでいる。
そういった子どもでした。

 

 

別にいじめられていたわけではないですが、
周りの子達も進んで喋りかける対象ではありませんでした。

 

 

ある日、同じクラスの子が、ゲームセンターで
太鼓の達人というゲームをやっている、
A君の姿を見かけたそうです。

 

 

私にはよく分かりませんでしたが、
すごく難しい曲を難なくクリアしていたそうです。

 

 

それ以来、A君は「達人」というあだ名で、
クラスの男子から一目置かれる存在になりました。
放課後に一緒に遊ぶ友達が増えて、
A君も性格がとても明るくなりました。

 

 

B君はアトピーがひどく、肌が荒れており、
前の学年の時にはゾンビという心無い言葉を、
浴びせられたこともあったそうです。

 

 

私はB君が体操を習っていたことを知り、
B君としゃべっている中で、
バク転ができることを知りました。

 

 

ある日の体育の時間、マット運動でB君を指名し、
見本を見せてもらいました。
開脚前転と後転という技を見せましたが、
それほどクラスの子は食いつきませんでした。

 

 

そこで私が「B君なにかすごい技できる?」
と聞くと、B君はロンダートからバク転をしました。
その瞬間クラスが大盛り上がり。
B君は一気にクラスの人気者になりました。

 

 

この2つはあまりにも上手くいった例ですが、
何かひとつ自身のあるものを子どもにつけさせることで、
その子も普段の雰囲気が変わります。

 

 

習い事でできるようになったことでもいいし、
遊びの中でできるようになったことでもいい。

 

 

どんな子でも、一つくらいは、
特技を持っているものです。
その特技に保護者がスポットライトを当てれば、
きっと子どもはそこで輝き始めます。

 

 

自分はできるんだ。
他の子に負けないものをもっているんだ。
そういった自信が、いじめられないこどもに
なっていくと私は考えています。

 

 

最後に

 

 

小学生というのは、大人からすれば、
くだらないと思うことであっても、
それができることでヒーローになることがあります。

 

 

私が今まで見た中で、一番くだらないけれど、
子ども達から大きな支持を得たものに、
眉間に10円玉を挟むというものがありました(笑)

 

 

眉間に挟む特技は、保護者の人が、
「その特技は本当にすごいよ!」
と褒めてくれたことで、友人に見せたそうです。

 

 

他の子にはできないちょっとした技を、
子どもの自信に変えてあげるのは、
保護者の方の言葉がけなのかもしれません。

 

 

いじめられない子どもにするためにも、
自信のあるものを子どもにつけさせる。
そういった保護者の方の言葉がけが、
大切だと私は思います。

 

 

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