正しい姿勢で集中力&学力アップ!正しい鉛筆の持ち方から!
私の実感としては、
子ども達の中で鉛筆を正しく持っている。
そういった子どもはクラスの中でも、
1割〜2割程度です。
私は鉛筆を正しく持てているかどうかを、
その子が字を書いている姿を見れば、
すぐに分かることができます。
鉛筆を正しく持っている子どもは、
姿勢の良い子が多く、
鉛筆の持ち方が間違っている子どもは、
姿勢が悪い子が多いからです。
また、姿勢が良い子の方が、集中力が高く、
姿勢が割る子の方が、集中力が低くなりがちです。
今回は子どもの集中力を上げるために、
まずは鉛筆の持ち方から考える。
そんな話を書いていきたいと思います。
なぜ鉛筆の持ち方で姿勢が変わるの?
鉛筆の持ち方で姿勢がなぜ変わるのか。
それは字を書いている時に、
鉛筆の先が見えるかどうかが違うからです。
当然ですが、鉛筆の先が見えないと、
自分が字を正しく書けているかどうか、
認識することができません。
上の写真のように正しく鉛筆を持つと、
真上からのぞくようにして、
自分の持つ鉛筆の先を見ることができます。
しかし上の写真のように鉛筆を持つと、
横からのぞくようにしないと、
自分の持つ鉛筆の先を見ることができません。
その結果、上の写真のように、
机の上で寝るような姿勢で、
字を書く子どもになってしまうのです。
ちなみに写真の子の持ち方はきれいです(笑)
間違った鉛筆の持ち方の子どもに対して、
どれだけ姿勢よく字を書くように指導しても、
絶対に姿勢は良くなりません。
当然ですが、この姿勢を授業時間、
ずっと続けてしまっていては、
姿勢は悪くなるばかりです。
正しい鉛筆の持ち方をマスターさせること。
これが大切なポイントになってきます。
なぜ鉛筆を正しく持ていない子が増えたのか?
そうは言っても、正しく鉛筆を持たせるのは、
そんなに難しくないことだし、
すぐに良くなるのではないか?
そんな風に考えられる方も、
いらっしゃるかもしれません。
私も小学校一年生を担任した時は、
かなり徹底的に鉛筆の持ち方を、
指導するようにしています。
しかし、それでも正しく鉛筆を持とうとしない、
いえ、持つことができない子どもがいるのです。
持つことができないと聞くと、
不思議に思う方もいるでしょう。
しかし、握る力が弱すぎて、
本当に持つことができないのです。
鉛筆を正しく持つというのは、
指先に力をぐっと入れて、
つまむようにして力を伝えないといけません。
このつまむ力が足りない結果、
鉛筆を立てて指全体で握るようにした、
変な握り方をしてしまうのです。
では、なぜつまむ力が弱くなっているのかというと、
やはりジャングルジムのような、
握って力を入れる遊びの経験が、
足りないことが原因だと思います。
実際に鉛筆が正しく持ていない、
小学校一年生の子は、
絶対に雲梯をわたることができません。
鉛筆の握り方から少し離れてしまうように感じますが、
子どものころからの、ものを握るという経験が、
こういったところでも影響してくるのです。
姿勢が良い子は成績が良い?
以前担任していたA君は、
勉強がとてもできて、
何より集中力がすごい子でした。
A君は授業中、とても目立つ子でした。
もちろん手を上げたり、
難しい問題を一人だけ解いたりと、
優秀な面でも目立っていたのですが、
姿勢の良さが群を抜いていたのです。
腰骨をしっかりとたてた状態で座り、
それを45分間ずっと続けているのです。
正しい姿勢をしっかりと保つことにより、
血液の循環がスムーズになっていき、
脳の回転が良くなるそうです。
集中力がある子は、姿勢がいい子
というわけではありませんが、
姿勢がいい子は、集中力がある子
という方程式は成り立つと思います。
子どもの集中力が足りない、
そう感じる保護者の方は、
まずお子さんの姿勢、もっというと、
鉛筆の持ち方を確認してみましょう。
最後に
今回は鉛筆の持ち方と姿勢の関係、
姿勢と集中力の関係について書いてきました。
鉛筆の持ち方や姿勢というものは、
クセの一つであると私は考えています。
正しく鉛筆をもって、良い姿勢でいることが、
クセになれば苦にはならないのです。
さらに言えば、大人になってからも、
正しくペンを持ち、きれいな姿勢で座れたら、
見る人が見れば魅力に変わるでしょう。
子どもの今、そして未来のためにも、
鉛筆の持ち方から、姿勢を直してみませんか?

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