うちの子が小学校でいじめられてる?原因と解決方法は?

うちの子が小学校でいじめられてる?原因と解決方法は?

 

 

『いじめ』という言葉が一般的に言われ出して、
かれこれ30年くらい経とうとしています。

 

 

いじめを苦にして自殺した中学生が出てきて、
そこからはまるでダムが決壊したように、
いじめを原因とした自殺がニュースの中で、
毎日のように取りざたされました。

 

 

いじめは絶対にいけないこと。
いじめを無くさないといけない。
もちろん私もそのような気持ちで、
教壇に立っています。

 

 

しかしながら、『いじめ』というものは、
全くもって学校の中から無くなることはありません。

 

 

自分と違う異質のものに対して、
自分よりも立場や気持ちが弱いものに対して、
人は攻撃しようとするのです。

 

 

残念ながら大人の、それも教師の世界であっても、
そういった状況を目にすることがあります。

 

 

今回はいじめが起きる原因と解決方法、
そして実際に自分の子どもがいじめに合っている時に、
親としてどのような対応をすべきかを書いていきます。

 

 

まずは状況を冷静に考える

 

 

子どもが家でしょんぼりしていて、理由を聞くと、
友達から嫌がらせを受けていると答える。
親としては心配で、すぐに先生に対応をお願いする。
先生は親の意向に沿うようにして対応をする。

 

 

よくあるいじめの発覚と対応のパターンです。
しかしながら、この解決の流れの中に、
決定的に欠けているものがあるのです。

 

 

それは親が子どもの意見を聞いたうえで、
冷静な分析ができていないことです。

 

 

もちろん自分のかわいい子どもが、
傷ついて、時には涙を流している姿を見れば、
親としては冷静にはいられないでしょう。

 

 

ただ、これから先のことも考えると、
子どもの本当の成長を望むとするならば、
一人の大人として、子どもとよく話をして、
冷静に状況を考えることが大切です。

 

 

感情的になった親の姿を見ると、
子どもはますます不安になりますし、
より「いじめ」られていることに対して、
敏感に反応するようになってしまいます。

 

 

よくよく話を聞いてみると、
自分の子どもも相手に対して攻撃しているし、
言われるような原因をつくっている場合が、
往々にしてあるように私は思います。

 

 

先生たちも、特に若い先生は顕著ですが、
もめることを恐れて、親からの意見に対して、
自分の意見が言いにくい状況にあります。

 

 

先生たちの心の中で思っている、
「原因をつくっているのあなたのお子さんですよ」
というのは、決して言えないのです。

 

 

その場は先生や親の行動によって、
一見解決したように見えますが、
根本が変わらず解決していないので、
結局また同じようなことが起きます。

 

 

何度か起きた時に、自分の子に原因があるのか?
と気付いてくれるならばまだいいですが、
先生や学校が悪いというとらえ方をしてしまうと、
その子の成長の機会を奪っていくことになります。

 

 

先生や親はいつかその子の周りから去る人間です。
その子の人生を切り開いていくのは、
その子自身なのです。

 

 

まずはきちんと子どもと話をして、
原因は何なのか、自分の子どもに非は無いのか、
今後こういったことが起きないようにするには、
子ども自身がどうすれば良いのか。

 

 

そういったことを子ども自身に理解させ、
担任の先生と一緒に子どもを育てていく、
そういったスタンスが、
最終的には、子どもの成長につながると私は思います。

 

 

もちろんそういった手立てを考えた上で、
どうしようもない場合もあるでしょう。
すぐに対応しないと子どもの心が壊れてしまう。
そういった場合もあると思います。

 

 

子どもの話をよく聞いた上で、
先生に何とかしてもらわないといけない場合は、
直接学校に出向いて、先生に話をしましょう。

 

 

親の真剣な、そして必死な姿を直接見せることで、
より迅速で、より丁寧な対応をしてもらえます。

 

 

矛盾するような話に感じるかもしれませんが、
その状況については保護者自身が考え、
冷静な目で見定めた状態で、判断をし、
行うべきだと思います。

 

 

最後に

 

 

いじめる、いじめられるという、
人間の醜い構造は決してなくなりません。

 

 

いじめは絶対に許してはいけない。
その通りだと思いますし、私もそのスタンスで、
日々教壇に立っているつもりです。

 

 

しかし、同時にそれを切り抜ける力というのも、
子どもにつけてほしいと思ってしまうのです。
これから先の人生で、親や教師といった守ってくれる人は、
永遠にはいないのですから。

 

 

しかし、同時に子どもの力だけではどうしようもないくらい、
辛い日々を送ることもあるでしょう。

 

 

子どもにとって学校という場所は、閉ざされた場所です。
子ども達の短い人生の中では、
永遠に続く牢獄のように感じることもあるでしょう。
そこから救えるのは親や教師といった大人だけなのです。

 

 

この相反する二つの見極めをするのも、
親として大切な責任であると私は思います。

 

 

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