小学校のクラス分けはどうやってやるの?意外と考えている!
クラスの子って、どうやって決めるの?
私、○○ちゃんと一緒のクラスになりたい!
俺は○○と一緒にしてほしいな!
3学期に入るころ、担任する子ども達は、
来年度のクラスについて、
不安や希望を口にし始めます。
クラス決めに関しては、
担任達もかなり知恵を絞って、
決めているのは確かです。
今回は意外と知られていない、
小学校のクラス決めについて、
書いていこうと思います。
クラス決めは誰がどの時期にやっているの?
新しいクラスを決めるのは、
現在担任している学年の先生達です。
時期でいうと、3月の半ば、
修了式の1〜2週間前といったところでしょう。
現在のクラスでの様子をもとに、
色々な角度から考えて、
新しいクラス決めをします。
私は、自分が担任している子どもに、
最後にしてあげられるのがクラス決め!
そう考えていますので、
かなり考えてクラス決めを行います。
そして、新年度になった時に、
新しい担任がクラスに配属されます。
ではどのようなことを考えて、
クラス決めを行っているのでしょうか。
まずは成績順、その後は交換していく。
まず学年の子どもの成績を数値化して、
順番に並べていきます。
1番から12番までの子をA・B・Cの
3クラスに分ける場合、
A 1・6・7・12
B 2・5・8・11
C 3・4・9・10
こんな風に平均化しながら、
クラス分けをしていきます。
もちろんこれで終わりにはなりません。
その後、できたクラスの中で、
ピアノが弾ける子や、
リーダーとしての力がある子、
問題行動のある子。
こういった子どもがバランス良くなるように、
同じくらいの成績の子達の間で、
交換が行われます。
交換する中で、
どうしても一緒にできない子達が出ると、
また交換をして全体を見て。
そうやって何度も試行錯誤して、
最後に全員で確認をして、
新クラスの完成になります。
ここまでいくのに、
長いと3日間くらい使います。
意外と労力がかかっています(笑)
しかし、実際にクラスが始まると、
子どもの組み合わせにより、
意外な化学反応が起きて大変になったり、
逆に落ち着いたりします。
あくまで紙の上での想像ですので、
うまくいかないこともあります。
クラス編成で重要視すること
先ほどリーダーやピアノの子を、
各クラスに振り分けるという話をしました。
これは特に高学年のクラスでありますが、
学習発表会で、伴奏が必要な時に、
クラスで誰もピアノが弾けないと困ります。
ピアノを弾ける子が各クラスに入るようにしないと、
学習発表会の日に困ってしまいますからね。
また、学級委員を引き受けてくれるような、
リーダー性のある子どもがいないのも困ります。
小学校もある程度は子ども達の力で、
やっていくことが求められます。
そんな時にクラスを引っ張ってくれるような、
力のある子どもが必要になります。
リーダー性のある子ども、できれば、
2番手のリーダーになれるような子を、
各クラスで必ず振り分けるようにします。
そして一番困るのが、
問題行動の多い子どもです。
問題行動が多いと自動的に、
他の子とのトラブルが多くなります。
子どもの間だけのトラブルで終われば良いですが、
親が出てきてもめたりした場合、
その子どもたちを同じクラスにするわけには、
いかなくなります。
親から「○○君と一緒にしないでほしい」
そういわれた場合も、
担任は必ずメモをしておくことにしています。
しかも1年生〜5年生の時まで、
全てのものが申し送り事項として、
紙に書いてあるのです。
1年生の時は関係が悪かったけど、
4年生で良い関係になった。
そういった時も、親から連絡がない限り、
同じクラスになることは基本的にありません。
親が何気なく伝えた内容であっても、
学校側はいつまでも考えているものです。
最後に、最近増えてきた不登校の子です。
これは、事前に担任が仲の良い子を聞き、
その子と同じクラスになるように、
クラスを操作することが多いです。
学校に来ないということは、
やはり一番デリケートな問題ですので、
その子が学校に来てくれるならばと、
仲の良い子を配置します。
現在子どもが不登校になって、
来年のクラスに希望することがあれば、
担任に伝えるのが良いでしょう。
最後に
クラスのメンバーについては、
子どもはもちろんのことですが、
親もかなり気になることでしょう。
出来上がったクラスを新年度に見て、
喜んだり悲しんだりすると思います。
どんなクラスであっても、
必ず色々と考えた結果であることは、
分かってもらえればと思います。
単学級(1クラスしかない学校)の場合、
クラス替えが無いのですが、
そちらのほうがある意味あきらめもつくでしょう。
クラス編成の裏側をお伝えしましたが、
何か参考になることがあれば幸いです。

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