小学生の子どもに勉強を教えるコツ!スモールステップで!

小学生の子どもに勉強を教えるコツ!スモールステップで!

 

 

親が子どもに勉強を教えている時に、
「なぜこんなことも分からないのか」
と、ついつい感情的になってしまい、
最後は怒鳴ってケンカになってしまう。

 

 

みなさんの中にもそういった経験がある方は、
少なからずいると思います。

 

 

親が教えるとどうしても感情的になってしまい、
上手く教えられないことはよくあるでしょう。

 

 

ただ、子も親も分かるようになりたい(なってほしい)
というところでは、一致しているはずです。

 

 

子どもが全くできるようにならないとイライラしますが、
少しずつでも理解が進んでいくと、
褒めてあげられるし、こちらもやりがいが出てきます。

 

 

その状況を作るために大切なのは、
何につまづいているのかを分析することと、
それの解決のスモールステップを設定してあげること。

 

 

なかなか冷静にやることが難しいですが、
ノープランでいきなり始めるのではなく
少し間をおいて考えてから始めると、
意外とうまくいったりすることがあります。

 

 

今回は親子で勉強することが少し楽しくなる。
スモールステップの勉強法について考えていきましょう。

 

 

家庭で親子学習できるだけですごい?

 

 

そもそも家庭で親が個別に勉強を見てあげる。
これが成立する家庭というのは、
ほとんどの場合学習状況が良いです。

 

 

意外に思われるかもしれませんが、
家庭で、親子で勉強ができる状態というのは、
とても貴重な状態なのです。

 

 

個別で親が見て教えてあげられるというのは、
下の3つのポイントが成立しているからです。

 

 

1親子関係が良い。

 

2家庭が学習できる状況である。

 

3親が学習内容を教えられる力がある。

 

 

こういった家庭で、子どもが勉強を全くできない。
そういった状況は中々ありません。

 

 

今回この記事を見ていただけているということは、
家庭内で勉強ができる状況なのでしょう。
まずは自信を持ってください。

 

 

やり方さえ分かれば、
お子さんはきっとどんどん力をつけていける状況なのです。

 

 

ではそのやり方について見ていきましょう。

 

 

まずは分析でステップをつくる

 

 

自分の担任しているクラスの子に個別に勉強を教える時、
私がいつも気を付けていることは、
「その子がいったい何につまづいているのか」
ということを分析することです。

 

 

例えば少数の掛け算を教える時に、
0.9×0.7=(0・63)
の答えによって、その子の理解を分析します。

 

 

0.9×0.7=6.3
という答えを書いてきた場合には、
小数点の移動が上手くいっていません。

 

 

まずは0.9×7=
といった、小数×整数を教えてあげることで、
次の段階に移行できます。
(スモールステップ1)

 

 

一個出来たらOKではなくて、
0.3×6=
0.8×4=
と同じような問題をどんどんやらせます。

 

 

それと同時に、小数の計算のポイントである、
答えを出してから小数を移動させる。
ということも伝えてあげましょう。

 

 

9×7=63を出してから
0. 9の小数点移動分(一個移動)
をやってあげることで6.3を出させる。

 

 

その計算になれてきたところで、
7×0.9=
と場所を変えてやってあげましょう。
(スモールステップ2)

 

 

子どもは少数の場所が変わるだけで、
間違えてしまう場合があるので、
このステップを入れてあげることが必要です。

 

 

当然ですが、疑似問題を何問かやっていくことで、
子どもも感覚的に計算ができるようになります。

 

 

そこができて、いよいよ本題である、
0.9×0.7=
の計算をやらせてあげます。

 

 

9×7=36
を出した後に、0.9と0.7
小数点2個分を移動させてあげて、
0. 36を出させる。

 

 

この間に、数字の前に小数点を移動させる。
1 → 0.1ということも、
スモールステップ3としてやる必要が、
あるかもしれませんね。

 

 

今回のことに関して詳しくは下の記事から
>>算数の勉強法2に進む

 

 

段階を追っていけば、時間はかかりますが、
子どもは絶対に理解にたどり着きます。
大切なのは冷静な目で分析をして、
スモールステップを設定することです。

 

 

スモールステップの設定の仕方

 

 

先ほど小数のステップアップについて紹介しましたが、
実際に教員ではない保護者の方が、
そういったステップを設定するというのは、
なかなか難しいかもしれません。

 

 

そういった時に、何となく勉強を始めてしまうと、
「何でこんなことも分からないの!」
と感情的な言葉をぶつけてしまうかもしれません。

 

 

そんな時に助けになるのが、教科書や計算ドリルといった、
子どもが持っている教材です。
特に教科書は基本的にスモールステップで作られているので、
立ち戻って保護者が読めば、何を学ぶかすぐに分かります。

 

 

子どもが勉強に困っている時に、
親としてはすぐに教えてあげようと動いてしまいますが、
親自身が、準備をしっかりとすることが、
子どものより良い学習効果を生み出します。

 

 

とはいっても、あまりに後に回してしまっては、
子どもも困ったままになってしまいますし、
親としても気持ち悪い状態になります。

 

 

私がおススメする方法は、
子どもの状況を見る前に、教科書を見ることです。

 

 

子どもに勉強が教えられる親ならば、
教科書を5分ほどざっと見れば、
そこまでの学習の流れがすぐに分かると思います。

 

 

それが難しいようならば、一緒に教科書を見て、
子どもと勉強すれば同じ学習効果があります。
一緒に親が勉強してくれている状況だけで、
子どもはとても嬉しいものですからね。

 

 

ステップが下がる場合もある

 

 

子どもが常にステップアップしてくれれば、
思うように理解が進んでくれれば、
そんなに楽なことはありません。

 

 

ステップ1をクリア
ステップ2をクリア
ところがステップ3になった時に、
急にステップ1ができなくなってしまう。

 

 

そういった状況は往々にして、
小学生の子どもには起こります。

 

 

そういった状況が起きた時に、
決してイライラしないようにしてください。

 

 

根気強くステップ1に戻って、
もう一度やり直してあげれば、
先ほどよりも早く理解してくれます。

 

 

子どもは急にできるようになることもありますが、
急にできなくなってしまうこともあります。
私も今まで何度もそういった場面に出会いました。

 

 

成長の段階としては必要なことだと割り切って、
もう一度最初から確認していきましょう。

 

 

最後に

 

 

今回のスモールステップですが、
どんな場面でも必ず役に立つ力です。
その人がどこでつまずいているのか、
どこでできなくなっているのか。

 

 

そういった目で見てあげることによって、
その人を成長させることができます。

 

 

大人であればそれがステップだと理解できますが、
子どもはそういったことはあまり分かりません。

 

 

ただ、一つずつできるようになっていることは、
子ども自身も実感できますし、
そういった積み重ねで進んでいければ、
自信をつけながら頑張っていけます。

 

 

ぜひスモールステップの考え方で、
子どもと接してあげてください。

 

 

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