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小学生の算数の勉強方法@まずは足し算引き算掛け算割り算!

 

 

中学校で教員をする主人が、
「読み書き計算だけは小学校でやってほしい」
ということをよく言っています。

 

 

歴史を全然覚えていなくても、
理科の用具を使えなくても、
中学校でもう一度やるから大丈夫
ということです。

 

 

小学校の高学年で、
算数が苦手な生徒というのは、
基礎的な計算が、出来ないか遅いか
どちらかの場合がほとんどです。

 

 

今回は算数が苦手な子どものために、
足し引き掛け割り算をさせるための、
コツと大切さについて書いていきます。

 

 

基礎的な計算ができるってどういうこと?

 

 

 

算数において足し引き掛け割り算が、
できるというのはどういう状態か?

 

 

例えば12×15という計算を、
筆算を使って180と出す。
暗算で20秒考えて180と出す。
暗算で5秒で180と出す。

 

 

どれも計算ができるということになります。
もちろん発達段階において、
必ず筆算を使う時があると思います。

 

 

しかし、頭の中で筆算を使って計算し、
正しい答えを出せた方が良いに決まっています。

 

 

さらにいえば、数字の感覚というのを、
この基礎の計算でしっかりと得ることが、
とても大切になってきます。

 

 

例えば2÷10を5と答える子どもは、
小さい数字を大きな数字で割ったのに、
数字が大きくなることについて、
何の疑問も持っていないことになります。

 

 

例えば数学の文章題で、人の歩く時速を求める時、
時速40Kmと平気で書いてしまう子どもは、
数字が意味するものの感覚というのが、
無い場合がほとんどでしょう。

 

 

しつこいようですが、発達段階があるので、
学年が上がるにつれて、自然と身につく、
そういったものももちろんあると思います。

 

 

ただし、それは常に基礎の計算をトレーニングし、
数字的な感覚をもつようにさせているのが前提です。

 

 

基礎的な計算能力を上げるには?

 

 

 

 

では基礎的な計算能力を上げるには、
どのような勉強をすれば良いのでしょうか。

 

 

私が担任するクラスでは、
陰山英男先生という有名な先生が提唱した、
100マス計算をとりいれています。

 

 

読んでいらっしゃる方の中にも、
小学校時代にやったという方もいらっしゃるでしょう。
子どもに基礎的な計算能力をつけるには、
100マス計算が手軽で一番良い方法だと思います。

 

 

100マス計算については、
「じっくり考える力がなくなる」
等の批判があるようですが、
思考力は別の場面で育てれば良いと、私は考えます。

 

 

 

 

色々なパターンがありますが、
一番オーソドックスな100マス計算は、
上の画像のような100マスの交差する部分に、
計算の答えを書くというものです。

 

 

上の画像は足し算でしたが、これを掛け算にも、
簡単にできますし、引き算や割り算に対応した
100マス計算というのもあります。

 

 

1回100マス計算をやるのに、
時間にしたら1分もかからないと思います。
そのタイムが短くなっていく感覚は、
子どもにとっては嬉しい物なのです。

 

 

 

 

ちなみに、最近私が使っているものの中に、
上の画像のような
10マス計算というものがあります。

 

 

小学校低学年のうちは、
10マス計算で達成感がある方が良い気がします。

 

 

 

 

さらになんのこれ式という、
掛け算をつくる問題も、
私はクラスで取り組んでいます。

 

 

これの良いところは、分数の計算の時に、
分母と分子で共通して割れる数字が何かを、
瞬時に分かるトレーニングになります。
いわゆる公約数ですね。

 

 

どれも毎日続ければタイムが短くなっていき、
私のクラスでは、3学期ごろには、
全員が1分を切れるようになります。

 

 

これを続けていきさえすれば、
少なくとも、計算が遅くて・・・計算が苦手で・・・
そういった子どもにはならないでしょう。

 

 

最後に

 

 

 

基礎的な計算能力というのは、
大人になってからも役に立ちます。

 

 

例えば定価150円で2割引きの商品と、
定価180円で3割引きの商品で、
どちらが安いかというのを、
パッと分かる人の方が、良いでしょう。

 

 

こういった計算というのも、
数字に慣れ親しんでいて、
計算をするのがクセのようになっていると、
自然とできるようになっていきます。

 

 

私の娘は、車に一緒に載っていると、
前の車のナンバープレートを見て、
足したり引いたりしていました。

 

 

だからなんだということはありませんが、
こういったことが自然とできるのは、
算数や数学を行う中では、
とても大切な能力だと思います。

 

 

毎日少しずつでもいいので、
子どもと一緒に
計算の筋トレを、やってみませんか?

 

 

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