現役小学校教師が語る幸せな子育て法!小学生の勉強法伝授!

子どもは親が大好き!親も言葉に出して愛情を伝えよう!

 

自分の子どものことが好きではない。
そう思う親はほとんどいません。

 

 

私も当然息子や娘のことが大好きです。
自分の命と引き換えにしてだって、
この子達を守りたいと考えています。

 

 

愛情というのは不思議なもので、
目には見えないけれど、
みんな求めているのです。
ではこの見えないものをどうやって知るのか。

 

 

それは言葉しかありません。

 

 

小学生の子どもに、
あなたのことを心から愛しているのよ。
そんな風にストレートに言える親は、
日本にはなかなかいないと思います。

 

 

ただ、気持ちは言葉にして伝わる。
いえ、言葉にしないと伝わりません。

 

 

今回は子どもを親の愛情で包む大切さと、
言葉で伝える大切さを書いていきます。

 

 

子どもは親が大好き?

 

 

小学生、特に高学年になってくると、
この子は私(母親)のことを嫌っている。
そう感じることもあるでしょう。

 

 

しかし安心してください。
子ども(特に男の子)というのは、
絶対的に母親のことが大好きなのです。

 

 

低学年のころなどは、
それまで愛情を注いでいたのなら、
その気持ちをストレートに
表現してくれると思います。

 

 

それと同時に、自分が好きなのと同じように、
母親にも同じ量か、それ以上の愛情を求めてきます。
これに関しては、彼氏彼女の関係と同様です。
愛情の確認をしたくて仕方ないのです。

 

 

私の息子も、小さいころはよく私に、
「ねえお母さん僕のこと好き?」
「何番目に好きなの?」
「○○(妹)ちゃんよりも大好き?」

 

 

そんな風によく私に聞いてきました(笑)

 

 

今思うと、息子にきちんと、
愛情を伝えていなかった結果、
こういった質問をしてきたのかもしれません。

 

 

特に妹が生まれてからは、
不安に思うことも多かったでしょう。

 

 

では、子どもに愛情をしっかりと伝えるためには、
どういった声かけが必要なのでしょうか。

 

 

比較する言葉は、子どもをダメにする。

 

 

小学校の担任をやっていると、
他人との比較の中で自分を保とうとする、
そんな子どもが多いのを感じます。

 

 

あいつより算数はできないけれど、
国語と社会はできるから、俺の方がすごい!
あの子はかわいいけど、性格が悪い。
私の方がましだと思う!

 

 

もちろん競争心があることはいいことです。
しかし、自分がどうなったかを考えるよりも、
周りの子と比べてどうなのかばかり意識していては、
自分自身の成長を喜べなくなります。

 

 

そればかりか、周りよりも全くできない時に、
その子はいじけてしまいます。
その結果努力自体を辞めてしまう。
そういった子どもを目にしてきました。

 

 

そのような子どもに共通しているのは、
親が周りと比較して子どもを評価していることです。

 

 

懇談会でも、
他の子はどれくらいできているのですか?
クラスの子で塾に行っている子はいますか?
うちの子は勉強が遅れていませんか?
そういった言葉を口にします。

 

 

家庭の中でも、

 

クラスの子はみんなできているんでしょ?
なんであなたはできないの?がんばりなさい!

 

○○ちゃんは算数で100点だったんでしょ?
なんでこんな点数なの!

 

 

そんな風に声をかけているそうです。
もちろん子どもにがんばってほしいという、
ハッパをかけようとする気持ちだと思います。

 

 

しかし、子どもは大好きな母親から、
周りと比較して評価され続けると、
周りの子と比較して自分を保とうとし出します。

 

 

○○君もここは全然できていなかったよ。
△△ちゃんも私と同じ点数だったよ。

 

 

こんな周りと比較した言葉が
子どもから頻繁に出るようになったら、
黄色信号だと思いましょう。

 

 

100%子どもの存在を愛す言葉をかける。

 

 

子どもが欲しいのは、100%の愛情です。
50%でもなく99%でもなく、
母親からは100%の愛情が欲しいのです。

 

 

100%の愛情というのはいったい何なのか。
それは、子どもの存在そのものを愛することです。

 

 

あなたが生きているだけで私は幸せだ。
あなたの存在よりも大切なものはない。

 

 

そういった言葉を、子どもに伝えるのです。
面と向かってそんなことを言うというのは、
気恥ずかしいし、言いにくいかもしれません。

 

 

しかし、少し想像してみて下さい。
あなたの子どもが明日いなくなることを。
その時きっとどんなことをしても、
子どもを助けたいと思うでしょう。

 

 

なぜこんなことを言うかというと、
私自身がこのような経験をしたからです。

 

 

私の長男が小学校3年生の時に、
交通事故にあいました。
職場に電話がかかってきたときに、
頭の中が真っ白になりました。

 

 

頭を強く打ったらしく、
意識不明の状態の息子を見た時に、

 

なぜ今日の朝、子どもに
愛していると言わなかったのか。

 

どうして世界で一番好きなことを、
伝えることをしなかったのか。

 

 

激しい後悔で泣き続けました。
幸い命に別条がなく、
今は元気すぎるほどピンピンしています。

 

 

私は、あの日から子どもに愛情を伝えることに、
ためらいが無くなりました。

 

 

照れくさそうにしたり、
鬱陶しそうな顔をすることもありますが、
きっと伝わっていると信じています。

 

 

そのおかげか分かりませんが、
子どもたちは他人と比較することをあまりしません。

 

 

もちろん、競争心がないわけではありません。
運動会で負ければ泣くことだってあります。
しかし、それ以上に自分がどうなったか、
どう成長したのかを気にする子どもになりました。

 

 

照れくさいかもしれませんが、
子どもの存在を愛する言葉を、
子どもに伝えてあげましょう。

 

 

最後に

 

 

好きという気持ち、愛情というのは、
自分が相手に対して持っているだけだと、
辛いものになってきます。

 

 

相手から全く愛が返ってこないと、
いつか愛することをあきらめてしまったり、
憎しみに変わってしまったりするものです。

 

 

私は子どもをある意味
恋人と同じだと考えています。
愛を伝えるためには駆け引きも必要ですし、
時にはケンカをすることもあります。

 

 

しかしその気持ちは確実に伝わりますし、
その気持ちが子どもを安心させます。

 

 

世界で一番愛してくれている子どもと、
そして世界で一番愛している子どもと、
愛情を伝える素敵な恋愛をしてみませんか?

 

 

>>小学校教師のつぶやきに戻る

 

こちらもよく読まれているページです

学校で一番学ぶこと
今の子どもたちの将来に必要な力は何か?私はコミュニケーション能力だと考えています。人と人との関係の中で存在する職種は、無くなることはないと考えられています。仕事のストレスの多くは人との摩擦であり、これが少ない人はそれだけストレスは少ないです。学校という場所は勉強する場所です。しかし、勉強だけする場所ではありません。多くの人と一緒に過ごす中で、上手な人との接し方を学ぶ。これこそ学校というものの存在意義だと私は思います。
公立学校は色々な人が集まる場所
学校は小さな社会という言葉は、昔からよく言われる言葉です。色々な人間がいることを知り、その人間に対しての接し方を学ぶ。これこそが集団で学ぶ一番のことです。特に公立小学校の場合は、そこに来る子どもにも大きな幅があります。今回は色々な人が集まってくる学校を、問題点ではなく魅力としてとらえる話を、書いていきたいと思います。
冷静な叱り方のポイントは?
子どもと良好な関係を築くために、変に子どもに気を使ってしまって、子どもから嫌われないように振る舞う。そういった親子関係になっている、保護者の方もいるようです。そうなってしまうと、子どもが悪いことをしても、叱って嫌われないようにと考え、うやむやにしてしまうのです。今回は子どもを親として真剣に叱る、これの大切さについて書いていきます。
勉強が苦手だから無理にやらせない?
勉強が苦手だという子どもは、 クラスに2割くらいは必ずいます。 残念ながら人間はみな平等に、 能力があるわけではありません。 勉強が苦手だからやらないという子に対して、親も仕方がないかとあきらめてしまう場合が、多いように私は感じています。しかし、それで本当に良いのでしょうか?今回は勉強が苦手な子どもに、むりやり勉強をさせることの意味と、必要性について書いていきます。

サイトTOP