現役小学校教師が語る幸せな子育て法!小学生の勉強法伝授!

小学生の社会の勉強方法@暗記できるとこを繰り返しやる!

 

小学校の社会の勉強というのは、
小学校4年生までは地元の産業や地理の内容で、
興味を持つのが大切で、
そこまで無理して覚える必要はありません。

 

 

しかし、5・6年生からは中学でも使う、
地理や歴史が入ってきます。
中学校でもう一度やるとは言え、
小学校のうちに覚えておけば楽になります。

 

 

社会は暗記科目として考えられて、
苦手だった保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、一時的に暗記する力というのは、
そもそも人によってそこまで差がないのです。

 

 

大切なのは知識同士をつなげる力
何度も繰り返して記憶を定着させる力
そういった力を鍛えることなのです。

 

 

社会の内容の暗記に限らず、
用語などを覚える力というのは、
この先も大切な力になってきます。

 

 

今回は、社会の学習内容をもとに、
暗記の仕方のアドバイスを紹介していきます。

 

 

暗記する力は人によって違いはない?

 

 

勉強が苦手な子も得意な子もいる教室で、
私は必ず行う授業があります。
それは「暗記力は誰しもそこまで変わらない」
というエビングハウスの忘却曲線の授業です。

 

 

これは、意味のないことばや文字を覚えても、
人は必ず忘れてしまい、その忘れるスピードは、
人によって多少誤差はあるがほとんど変わらないそうです。
試しに下の単語を覚えてみてください

 

 

あSが  CHら  Pがあ  AこM  とRさ

 

まGW  Qおみ  TなC  SこE  XLH

 

 

おそらくほとんどの人は20分後には、
半分くらい忘れているはずです。
教室でやると勉強が得意なこと苦手な子を比べても、
差がないことがほとんどです。

 

 

(ただ、発達障害の関係で字が認識できなかったり、
極端に短期記憶が苦手な子がいることも確かです。)

 

 

このように覚える力自体はそこまで差がないのに、
暗記が得意なこと苦手な子がいるのはなぜか?
それは暗記するコツをつかんでいるかどうかが、
大きく関係すると考えられます。

 

 

短期記憶から長期記憶へ

 

 

人間の記憶には、一時的に記憶をとどめる
短期記憶と呼ばれる記憶と、
長い間記憶にとどめる、
長期記憶と呼ばれる記憶の2種類があります。

 

 

他人の電話番号を聞いて、番号を押すまで、
瞬間的に覚えているのが短期記憶。
自分のうちの電話番号を覚えていて、
いつでも思い出せるのが長期記憶です

 

 

初めて聞いた言葉というのは、誰しもが、
短期記憶に入るようになっています。
その記憶を長期記憶にいかに入れられるかが、
暗記を上手にするコツだと私は考えています。

 

 

ここで再びエビングハウスの忘却曲線を見てみましょう。

 

 

上のように早めに何度も復習を入れることで、
忘れる前に記憶の定着率をあげることができます。
ポイントは細めに何度も行うことです。

 

 

1日頑張って、1週間さぼる方法は、
暗記する科目についていえば、
あまり意味のないものになっていると言えます。

 

 

記憶定着率を上げる方法

 

 

莫大な内容を記憶するときに大切なのは、
いかに右脳を上手に使うかです。

 

 

一般的に左脳は論理的な思考、
右脳はイメージや空間を
つかさどっていると言われています。

 

 

勉強するときには、主に左脳が活動して、
右脳は休んでいることが多いそうです。

 

 

しかし、記憶するときに大切なのは、
今持っている記憶とたくさん結びつけることです。
右脳が持っているイメージの記憶とつけることで、
より記憶が確かなものになります。

 

 

例えばみなさんも「フランシスコ・ザビエル」
という言葉を聞くと、
同時にあの有名な肖像画が出てくるでしょう。

 

 

これは視覚からのイメージ映像と、
単語が結びついている例です。
こうして右脳のイメージとセットで覚えることが、
結果的に記憶の定着には大切です。

 

 

これを利用した簡単な暗記方法を紹介すると、
身近なものに覚えたい言葉を張り付けて、
そのまま生活するというものがあります。

 

 

マヨネーズに「徳川家康」
ケチャップに「豊臣秀吉」
ソースに「織田信長」
そんな風にラベルを張ってみます。

 

 

そうすると、朝食の時に毎日何度も、
その単語をセットで見ることになります。
また、調味料とセットで見ることになるので、
味覚や嗅覚もそこにセットされていくでしょう。

 

 

以前に私のクラスの子で、
どうしても覚えるのが苦手で、
お母さんにも相談された時に、
この方法を伝えたことがあります。

 

 

この子は少し知的な障害を持っていましたが、
1週間でかなり覚えることができました。
彼が言うには全然覚えられなかった色々なものが、
自然と頭に入ってきたそうです。

 

 

この方法は医学的にも使われているもので、
覚えるのが苦手な人が取り組むには、
とても良い方法だと思います。

 

 

最後に

 

 

初めに書きましたが、
社会人になった後も言葉や作業を暗記して、
仕事をする場面は出てくるでしょう。

 

 

その時に覚えられないせいで困ったり、
覚えられないせいで仕事を辞めてしまったり、
そんな風に子どもにはなってほしくはありません。

 

 

こんなこと覚えても役に立たない。
確かに歴史上の人物の名前を覚えても、
大人になってから使うことはほとんどありません。

 

 

しかし、言葉を覚えるという作業自体は、
決して無駄にはならないのです。
いかに自分の記憶体系に結び付けるか。
それはとても大切な学びです。

 

 

社会の勉強を足掛かりに、
自分なりの記憶方法をつくってみましょう!

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