子どもがお手伝いをしない?お手伝いで身につく力とは?

子どもがお手伝いをしない?お手伝いで身につく力とは?

 

 

ちょっとくらいお手伝いしてくれてもいいのに、
うちの子家で全然何もしないんですよ。

 

 

懇談会などで保護者の方とお話しすると、
よく出てくる言葉です。逆に、

 

 

うちの子お手伝いとかだけはしっかりやるんです。
勉強もやってくれるといいんだけど・・・。

 

 

なんてことを言う保護者の方もいます。

 

 

私の感覚で話をさせてもらえば、
勉強が多少できなくてもお手伝いなどを、
しっかりとやれる子どもの方が、
将来、力を発揮すると思います。

 

 

今回はお手伝いがなぜ大切なのか
という話を書いていきます。

 

 

お手伝いはなぜ大切なのか?

 

 

お手伝いをする子どもにする方法の前に、
なぜお手伝いを子どもにさせることが、
大切なことなのでしょうか。

 

 

私が考えるお手伝いで身につく力

 

1 自分の責任を果たそうとする力

 

2 家族を大切にする力

 

 

では順番に内容を紹介していきます。

 

 

自分の責任果たそうとする力

 

 

お手伝いを頼むときに、
「○○を△△しておいてね」
という具体的なお願いが多いと思います。

 

 

例えば「外にある洗濯物を取り込んでおいてね」
というお願いに対して、
洗濯物を全て部屋に取り込んだ。という結果が、
子どももハッキリと目に見えます。

 

 

その時点で達成感がありますし、
やったことに対して親がほめてくれる。
時にはご褒美をくれるときもある。

 

 

子どものなかで、
1 頼まれたことをやる。
2 達成感を感じることができる。
3 自分がほめてもらえる。

 

 

というように、責任を果たすことに対して、
プラスのイメージが作られます。

 

 

その結果、
責任感を持って行動する。
仕事を最後までやりきる。
そういった子どもになっていきます。

 

 

私が担任する子どものなかでも、
責任感の強い子どもというのは、
ほぼ例外なく家でお手伝いをしています。

 

 

子どものやりきる、責任感を持つ。
そういった面をお手伝いを通して、
伸ばしてあげましょう。

 

家族を大切にする力

 

 

人は集団で生活する生き物です。
集団に属した時、
その集団の中で必要とされることで、
自分の存在意義を見出すことができ、
そして、その集団を愛するようになります。

 

 

どんなに仕事が大変だったとしても、
「あなたでなければダメだ!」
そうやって自分を必要としてくれる職場を、
人は愛すことができ、がんばれます。

 

 

逆に、仕事が楽だったとしても、
誰でも変わりのできる仕事
別に自分が必要とされていない職場を、
人は愛することができません。

 

 

私もクラスの子どもや、他の先生が、
私という存在を必要としてくれているので、
クラスや学校を愛し働くことができています。

 

 

子どもも同様に、お手伝いとして役割をもらい、
家族の中で仕事があり、
その仕事が、家族に必要されている。

 

 

その結果、
家族の中での存在意義を感じ、
家族を愛するようことができます。

 

 

家族を愛したことのある人は、
周りの友人をはじめとした、
他人のことを、愛することができるようになるのです。

 

 

子どもの将来のために

 

 

自分の子どももいつか結婚して、
家族をつくり子どもができてほしいと思います。
最近では家事をやる男性も増えて、
イクメンなんていう言葉も普通になりました。

 

 

一方で、全く家事のできない女性というのも、
テレビで放送されることがあります。

 

 

家事は男と女どちらの仕事ということは、
私はどうでもいいと考えています。
男も女もみんなできるに越したことはないのです。

 

 

ある調査によると、成人男性・女性の、
家事のレベルというのは、子どものころの
お手伝いの量と比例するそうです。

 

 

当たり前かもしれませんが、
お手伝いに対しては、
子どもの将来に関係するのに、
勉強ほど熱心ではない親が多いです。

 

 

私は将来「一人で生きていける子どもにしたい」
そういう思いがあります。
多くの親御さんも同様だと思います。

 

 

今お手伝いをさせることが、
子どもが大きくなった時の生活力に直結する。
それはしっかりと意識したほうがいいと思います。

 

 

最後に

 

 

私の主人は両親が共働きのため、
小学生のころから昼ごはんを作ったり、
洗い物をしたり洗濯物をたたんだりと、
お手伝いをたくさんしてきたそうです。

 

 

主人は家事をやることへのハードルが低く、
進んで何でもやってくれています。

 

 

息子も娘もその姿を見ているからなのか、
言わなくてもお手伝いをやってくれる、
そういう子どもに育ってくれました。

 

 

私が宿泊研修などで2日ほど家を空けても、
子どもたちが自分で何でもできるので、
ご飯の心配はもちろんありませんし、
洗濯だって掃除だってやってくれています。

 

 

子どもたちの家事力は、同世代の中では、
かなり高い方だと思いますし、
いつ家を出て行っても大丈夫だと、
私はいつも感じています。

 

 

いつかは子どもも家を出て、
一人立ちをする日がやってきます。
その時までにお手伝いで
責任感と家事力を磨きましょう。

 

 

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