現役小学校教師が語る幸せな子育て法!小学生の勉強法伝授!

勉強が苦手だから無理にやらせない?その子の将来は大丈夫?

 

 

勉強が苦手だという子どもは、
クラスに2割くらいは必ずいます。

 

 

残念ながら人間はみな平等に、
能力があるわけではありません。

 

 

普通なら3の力でできることが、
苦手で10の力をかけないとできない。
そういった能力の不平等は必ずあります。

 

 

他の子がスイスイできていく中で、
自分はできていないと感じる。
それで良い気分になる子どもはいないでしょうし、
勉強が苦手になるのも当然です。

 

 

最近は子どもの意見を尊重する風潮になり、
無理やり何かをやらせるということが、
とても悪いことのように言われます。

 

 

勉強が苦手だからやらないという子に対して、
親も仕方がないかとあきらめてしまう場合が、
多いように私は感じています。
しかし、それで本当に良いのでしょうか?

 

 

今回は勉強が苦手な子どもに、
むりやり勉強をさせることの意味と、
必要性について書いていきます。

 

 

世の中は勉強ができるできないで見る?

 

 

時々有名人の方がこんなことを言います。
「学校の勉強なんて全く役に立たない。
私は勉強を全くやらなかった。」

 

 

さもこれが良いことのようにメディアが取り上げると、
子ども達は、学校の勉強が
全く意味のないもののように、感じてしまいます。

 

 

別にそういった人生を歩んだ人を
批判するつもりはありません。
現在人の役に立つ大きな仕事をしていて、
とても立派だと思います。

 

 

ただ、この言葉をそのまま信じて、
「学校の勉強は役に立たない!」
そんな風に考える子どもがいることに、
配慮してほしいとは思います。

 

 

なぜなら、そうやって成功した人は、
勉強をしてこなかった人の中の、
本当にごく一部の人だからです。

 

 

勉強ができれば幸せになれる。
そんなことは、私も思いません。

 

 

いくら勉強ができたとしても、
人とコミュニケーションがとれない、
約束や期限を守れないようでは、
今の社会で生きていけないでしょう。

 

 

しかし、今の世の中は能力を評価する時、
学力(学歴)で見る風潮が、
根強く残っているのです。

 

 

今まで普通に接していた同僚が、
「私は東京大学出身です」
そんな風に言ったら、
きっと誰もが見る目が変わります。

 

 

一部の人を別にしたら、
やはり勉強ができることで、
人生の選択の幅というのは、
大きく広がると言えるでしょう。

 

 

勉強をがんばった経験は無駄にならない。

 

 

そうはいっても、東京大学に行く人も、
一部の賢い人だと言わざるを得ません。
私は別に賢い大学に行かなければ、
人生で困るというつもりはありません。

 

 

そもそも勉強が苦手だという子が、
無理やり勉強をして東大にいけるとは、
全く思えないですしね。

 

 

ただ、小学生時代に勉強することが苦手で、
そこで子どもがあきらめてしまうことを、
親が認めてはいけないと思います。

 

 

そこは時間がかかったとしても、
勉強を頑張らせようと努力することが、
親として必要なことだと私は考えます。

 

 

例え最終的に勉強ができず、
希望の進路に進めなかったとしても、
やれるだけやって、がんばったのならば、
後悔することはないでしょう。

 

 

10年後にその子が、
もっと勉強しておけばよかった。
そんな風に後悔する人生では、
絶対にいけないと思うのです。

 

 

人間は手を抜いたり、あきらめたりした経験を、
後で悔いることがほとんどです。

 

 

一生懸命頑張った。だけど無理だった。
そういった経験は、後悔を生むどころか、
また別の場面で努力する力になるでしょう。

 

 

あきらめてやめることはいつでもできます。
しかし頑張ることができるのは今しかありません。
子どもにとって何が良いことなのか、
もう一度見つめなおしてみましょう。

 

 

最後に

 

 

今回の記事を書くことになったのは、
私がまだ担任教師として未熟なころ、
卒業していった教え子が遊びに来た時に、
言った言葉が耳に残っているからです。

 

 

その子は、学校にあまり来たがらず、
私は毎朝迎えに行って連れてきていました。

 

 

そのかいあってか、秋ごろからは、
毎日学校に来るようになりました。

 

 

ただ勉強は苦手で全然やらず、
私も学校に来てくれればOKくらいの、
軽い気持ちで考えていました。

 

 

その子は卒業式も無事に出席して、
笑顔で卒業していきました。
しかし、中学校に入学して一カ月もたつと、
再び学校に行かなくなりました。

 

 

その話を聞いたころに、その子が遊びに来て、
私が学校に行かない理由を聞くと、
「だって全然勉強分からないもん」
という言葉が出てきました。

 

 

私はショックでした。
学校に来させることばかりに目がいって、
その子の将来について全く考えなかった、
浅はかな自分の行動に腹が立ちました。

 

 

それから10年ほどが経ち、
成人したその子から年賀状が届きました。

 

 

そこに書いてあったのは、感謝の言葉と、
「小学生の時からもっと勉強しておけばと、
今では後悔しています。」
という一文でした。

 

 

元気に学校に来てくれていればよい。
そんな私の軽い考え方のせいで、
今でもその子は後悔しているのです。

 

 

例え勉強が苦手だからと言って、
世の中がそれを認めてくれるわけではありません。

 

 

自分が後悔しない生き方をさせてあげるためにも、
小学校時代からの勉強というのは、
大切だと私は思います。

 

 

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