子どもが叱るとふてくされる?中途半端な叱り方はやめよう!

子どもが叱るとふてくされる?中途半端な叱り方はやめよう!

 

叱った時にふてくされた態度をとるのは、
小学生の特に高学年になるとよくある反応です。

 

 

思春期に入った子どもは、
自立に向けて自分という存在を守ろうとします。
小さいころのように叱ったとしても、
素直に受け入れることは少ないでしょう。

 

 

叱られた時に素直にじっと聞いていて、
お母さんにごめんなさいと言う。
そんな小学生はほとんどいないと考えましょう。

 

 

>>反抗期への対応に進む

 

 

では子どもがふてくされた態度をとった時、
あなたはどういう対応をしますか?
今回は子どもの叱り方について書いていきます。

 

 

何でも叱るのはやめましょう

 

 

子どものちょっとした態度であったり、
言い方であったり、行動であったり、
大人の親から見ると注意するところは、
山のようにあると感じると思います。

 

 

他人の子どもを見ている教師の私ですら、
担任する子どもに注意をしたいことが多いので、
わが子ならばなおさらだと思います。

 

 

しかし、自分におきかえてみてください。
自分の行動一つ一つに対していつも叱られていたら、
イライラしますし、反抗したくもなります。
最悪叱られるのに慣れて、何も感じなくなります。

 

 

叱られるのに慣れてしまうと、もっと強く叱ります。
それも続けば慣れてしまいます。
結局本当に叱らないといけない時に、
子どもの心に響かなくなってしまうのです。

 

 

学校の教員でも、何でもかんでも叱って、
子どもが言うことをきかないと大きな声で怒鳴って。
最終的には先生が怒鳴っていても、
子ども達はしらーとした感じで聞き流すようになります。

 

 

人間の心は自分を守れるようにするために、
環境に適応しようとします。
それが悪い方向にいった結果が叱られ慣れですね。

 

 

ではこうならないためにどうすればいいのかというと、

 

1 ある程度は目をつぶってあげること。

 

2 これだけは絶対に許さないということをつくること。

 

この二点が大切です。

 

 

子どもに絶対に許さないことだけを絞って叱ります。
お母さんはこれだけは許しませんよ。と伝えるのです。
これだけは、見逃さずに常に意識するようにしましょう。

 

 

私の場合は、命の危険があることや、
他人を下に見るような言動は、
絶対に許さないようにして厳しく叱ります。

 

 

逆に、それ以外のことに関しては、
軽く声をかけるぐらいにしましょう。

 

 

ドアちゃんと閉めてね〜寒いから。
服は裏返したままだと汚くなっちゃうよ〜。

 

 

叱らなくてもいいやと、
心の中で割り切ってしまえば、
意外とこちらの方が、
親もイライラしないと思います。

 

 

これは崩れた学級をたて直したりするときの技術で、
私は一点突破と名付けています(笑)

 

 

続けていくうちに、この一点がしっかりできるようになり、
次の一点をまた突破するために設定していく。
こうして学級でできることが増えていくのです。

 

 

親子関係にも応用できますので、
ぜひやってみてください。

 

 

子どもの叱り方!中途半端はダメ!

 

 

叱ると一言で言っても色々な叱り方があります。
大きな声で怒鳴りつける方法もありますし、
通常の声で声色だけ変える方法もあります。

 

 

どういった方法がいいのかは、子どもにもよりますし、
今までの親子関係もありますし、
何より親自身の性格や雰囲気にもよります。

 

 

例えば私の主人の場合ですと、
少し低い声でしゃべりだした途端、
子どもたちは雰囲気が変わったことを察します。
男の人がよく使う方法ですね。

 

 

私の場合ですと、一瞬だけ大きな声を出し、
その後は目をじっと見てゆっくりとしゃべります。

 

 

怒鳴る方法も時には効果的ですが、
先述した通り、
子どもが慣れるほど使うのはダメです。

 

 

さらにいうと、怒鳴っていると人間は感情が高ぶり、
どうしても感情的な言い方になってしまいます。

 

 

もちろん手をあげるようなことは絶対にやめましょう。
子どもは殴ることで表面上おとなしくなるかもしれません。
しかしそれは大人の暴力に怯えているだけです。

 

 

その子は暴力を学習してしまい、
暴力によって相手に言うことをきかせようとします。

 

 

できるだけ自分を落ち着けながら、
子どもに言葉を伝えてあげましょう。

 

 

それと、叱ると決めた時には、中途半端はいけません。
子どもがふてくされた態度のまま終わるというのも、
私は絶対に許さないことにしています。

 

 

命の危険があるような行動をとった時
他人を見下したり、卑下したりするような時

 

 

そういった時に私はとことん叱ります。
自分だけではダメな場合は、
主人の助けを借りることもあります。

 

 

子どもが本当に反省できる状態になるまでは、
心を鬼にして戦う気持ちでいます。

 

 

先述したように何でもかんでもこれをやっていては、
親子関係が無茶苦茶になります。
それくらい本気で叱るという場面は、
めったにないようにしましょう。

 

 

ちなみに私の家庭では、本気で叱る場面は、
年に一回あるかないかといったところです。
子どもたちもこうなった時には、
二度と同じことをしないようになっています。

 

 

本気で勝負する場面を中途半端な状態で終わると、
結局また繰り返しお互いが不幸になるだけです。
叱ると決めたなら徹底的に叱る。
これは絶対に守りましょう。

 

 

そして、終わった後は引きずらないようにして、
できれば次の日は何事もなかったかのように、
笑顔で接することができれば百点満点です(笑)

 

 

最後に

 

 

学校の現場でも、子どもを上手に叱ることができない、
そんな教員が増えているように感じます。
特に新人の教員は、感情的に怒ってしまったり、
そもそも叱れずにおろおろしてしまいます。

 

 

そういった担任のクラスは、
もれなく問題が起こり続けます。

 

 

叱るというのは一つの技術だと私は考えています。
自分の子どもに自分の気持ちを伝えるためにも、
叱り方を考えてみましょう。

 

 

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